わたしが生きたい社会ってどんなだろう?
そのヒントは、北欧にあるかもしれない。

わたしたちが北欧で見たこと、感じたこと、そして、語りたいこと。
大学生たちが現地よりお届けします。

【インタビュー後記】日本の楽しい選挙を妄想してみた。

SFUという政党青年部に話を聞いた感想は、「なんか政治とか選挙とかめっちゃ楽しんでる!」

結局政党青年部に入っている彼らにとって、政治活動とは学生団体そのもの。

別に小難しい話をする場所なのではなく、仲間を作り時間を共有し熱中する場所。



そんな風に選挙を利用している国だから、若者の政治参加意識が高いのかなと思ったのです。

ということで、今回の編集後記は雰囲気を変えて、インタビューに行った3人で日本の楽しい選挙を妄想してみました。



皆さんは、全部自由に選挙というイベントを運営できるとしたら、何をしたいですか?

#楽しい選挙を妄想してみた で良かったら、皆さんのアイディアや感想を教えてください~!

(メンバー:能條桃子、黒住奈生、藤井優花 / 実施日:2019年7月11日 / 編集:能條桃子)



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妄想ブレスト、スタート!

いつもは、この編集後記でやっぱり公教育だなとか歴史だねとかなる訳じゃん。
でも今回、NO YOUTH NO JAPAN 参院選2019の活動を始めてみて、小さいけど私たちにも私たちでできることがあるじゃんって思ったのね。

だから、今回の編集後記は、「わたしたちが今日聞いたことにインスパイアされて何ができるか?」というテーマで話したいです!

*NO YOUTH NO JAPAN 参院選2019とは...
2019年7月からこのわたしたちの北欧がたり。のメンバーを中心に始めた参院選の投票率を上げるためのプロジェクトです。先々月のデンマークの国政選挙の際の情報の分かりやすさなどに刺激されてスタートしました。現在150名ほどのU30世代がオンラインでInstagramを中心に活動中です。(@noyouth_nojapan)


そうね!

関わりたいと思う楽しい選挙について話したい。妄想でね。
「もし自由に選挙活動ができるとしたら」「もし選挙というイベントを運営できるなら」という妄想で話しますか!
さぁ!始めましょう!

選挙を楽しいイベントにしたい


妄想❶シェアしたくなる投票証明書

地方自治体とかで、投票証明書がめっちゃ可愛いみたいなね。デザイン違ったりして。おしゃれでPCに貼れるステッカーになってるとか。有名な人がつくったからみんな欲しいとか。
良いね!

妄想❷投票日はお店を休もう!

企業もさ、今回のパタゴニアの投票日全店閉店みたいな感じで、これ取り組むとイメージアップになると思う。

*「家族や友人、大切な人たちと語り合い、投票に行くパタゴニア従業員のために、

7月21日(日)は全直営店、閉店します。」という案内。https://voteourplanet.patagonia.jp/

私は少なくともパタゴニアのファンになった。
分かる。投票に行くためなら1日休みじゃなくて、午後休で良いもんね。みんなで休みます。ってなったら良いよね。

妄想❸選挙(全ての政党)がスポンサーの花火大会

政党が協賛の花火大会は?

スポンサーが地味に全部政党なの、ただの花火大会だから気にしなくて良いんだけど、ちょっと目に入る。
最後の協賛の話が政党のキャッチコピーと政党名っていうだけ。おもしろいかも。

選挙に対話とか政治と繋がるきっかけをつくりたい

妄想❹:屋台とかブースで政治家の人と話せるイベント

対話が欲しい。候補者や選挙に関わる人と直接話してみたいかな。
分かる。
今、対話が欲しいとなるとビラ配りのときか演説聞きに行くときとかしかないじゃない。

でもそれってすごくハードルが高いと思うんだよね。
デンマークの選挙でやってたけど、フリードリンク・フリーフードが魅力的だなと思った!

やっぱり食べ物を使えば多くの人を巻き込めるし。

デンマークで全ての政党が集まる政治イベント(キャンプ)に行ったときに、BBQやりながら政治家の人がTシャツ短パンで話してて、身近で良いな~と思ったの。小学生が質問したりしてて。

オープンでフランクな対話の場

中央はEU議会議員のKiraさん

そういうの良いね。
お祭りの屋台で売ってる人が政治家は?

買うためにコミュニケーション取るの絶対に必要だし。

政治家の人に要望を言ったら50円引きとかになるのは?
そもそも政治家の人と話す経験してみたいかも。
商店街とかでもそういうイベントできると思う。
シャッター街でやってみるとか?(笑)地域活性化と絡められたりしないかな。

妄想❺若い世代からの提案型アクション

年金とかネガティブな話しかないけど、ポジティブなアクションに変えてもいきたいな。
年金もらえないとか文句言いつつ、年金払わないというアクション取らないじゃん。

「もう払いません!」ってアクションをする。私たちの世代を考えて!ってね。
「私たちもらえないなら、払いません。」とか?

デモ以外に、「年金ボイコットします」って何かアクション取る団体が出てきても良いよね。
もはや、私たちの世代だけの積立式年金制度つくれば良いのでは?

そういうアクションがあれば、国の人も流石に真剣に考えてくれるとかないかな?(※はい、妄想です。)

妄想❻たくさんの学生団体と選挙やる!

結局さ、デンマークの政党青年部って日本でいうサークルとか学生団体と似ているよね。デンマークは学生団体が発達しなかったから、政党青年部がそのコミュニティの役割を果たしているという面あると思う。
そう考えると、学生団体がもっと選挙に関わってくれば良いと思う!

だって、みんな日本とか世界とかどこかに少しでも違いを起こしたくてやってる訳じゃん。

その手段として政治を利用できるよって伝えたいし、そういう場に選挙がなればもっと同世代も関心持つかも。
私は学生団体で東大女子を増やそうという活動をやっているのね。東大の女子率って20%超えてなくて国会議員より割合少なくて。

私の活動も一種の政治活動だったってデンマークに来てから気づいたのね。

活動を選挙と絡める発想はなかったけど、特定の政党を応援するとかじゃなくて、選挙の時にジェンダー格差をとりあげるムーブメントをつくれたら面白いかも。
日本では、各政党の青年部が各地域支部で活動するよりも、その方が現実的かも!>

だから、学生団体向けに政治家へのアピールの仕方とかのフォーマット作ったり、政党比較してこの政党に入れるとちょっとは実現に繋がるかもとか調べる方法だったり機会だったりとかで、政治と今の活動を絡める機会をつくったりしたいね。あとは、政治家の人にその話をする機会がある場をつくったりして。
それは良いかも!
デンマークに来て思ったことの一つに、各NPOとか特定の分野に関する啓発組織が、選挙の時に政党の政策に関わる色んな情報を提供しているのね。

例えば、性教育を推進する団体だったら、もっと推進してくれる政党はこちら、消極的な政党はこちらみたいな比較表の画像を出したりしてて。そうやって、普段アクションしていることを他の人に伝える機会にもなっているというか、政党を選ぶ基準を一つその団体が提示できてるんだよね。

一個の政党を応援してるんじゃなくて、複数を応援する団体があるのもおもしろいところだと思う。
日本の場合、政党と政策で縦軸・横軸ってあった場合に、政党の縦軸が強すぎて政策の横軸の意識が弱いよね。

妄想❼政党の軸を超えたコラボレーション

政党の横のつながりも欲しいなと思う。デンマークで政党ごとに選挙の時に広場にテント出してるみたいな感じで。

他の政党をお手伝いしてる人同士が嫌い合うんじゃなくて、政策について話す機会がデンマークはあって良いなと思う。
デンマークのこの間の選挙の時に、考え方が反対の候補者2人が、自転車の信号待ちの人たちに「幼稚園と保育園の環境を改善するために、政府の資金がどのように使われるべきか?」とそれぞれ政策を伝えて、どっちが良いか聞く選挙PRを一緒にしてたって記事読んだ。https://news.yahoo.co.jp/byline/abumiasaki/20190605-00128968/
それ、おもしろかった!日本もそうなったら素敵だよね。

生活の中で気軽に選挙に出会うために。


偶然出会ってガツンとインスパイアされるレベルの活動じゃないと根本が変わらないよね。

わたしたちは興味があるから、イベントとかあれば行くだろうし、機会があればやるだろうけど。

妄想❽ビラ配りではなく、ウェブサイトに飛ぶ仕掛け

朝の駅前でビラ配ってる人が名前を言いながらビラ渡すんじゃなくて、ウェブサイト紹介できたら素敵じゃない?

電車の中で読んでって!紙ってもらうの抵抗あるし、捨てるの面倒いし、エコじゃないし。

妄想❾電車の広告で選挙あるって気づく

通勤時間を活用したいね。

箱根駅伝の時に電車内の吊り広告や映像が全部駅伝でジャックされたみたいな感じで、山手線が選挙前だけ一車両全部が公平な政党の広告だったら、みんな選挙あるって気づくよね。

▶箱根駅伝 広告列車
https://twitter.com/hakone_ntv/status/1074426514903453696?s=21

妄想➓AirDropを活用する

電車でAirdropでサイトリンクとか画像が送られてくるのは?

電車に乗ったら各政党を比較したり分かりやすく解説した選挙の素敵なページのリンクが送られてきて、その時間だけちょっとみんなが社会を考える時間になったら素敵~と思う。
香港では電車に乗ると香港のデモに参加する理由がAirdropで送られてきて、それで若者が若者にデモの参加を呼びかけてるらしい。

▶財経新聞
https://www.zaikei.co.jp/article/20190712/521006.html
それ良いな。できるね、やりたい。

気軽に街中で出会う方法

妄想11 街中フリーフードとかインスタ映え写真スポット

フードは大きいね。街中で配ってたらもらいたくなる。

あとは、写真撮りたくなる何かとかね。

インスタ映えスポットはまだ流行ってるんじゃないかな?
確かにそういうのは良さそう!

妄想12 アーティストの作品に参加する

例えば街角ですごくおしゃれなアーティストが写真で作るモザイクアート制作するとか。そののために写真撮らせてください!ってお願いして、たくさんの人に参加してもらう。つくってるモザイクアートの内容が選挙とか政策に関わるものだったり。

妄想13 卓球台が設置されてて理由が選挙

あとは、街中に卓球台があって、その卓球台にただメッセージがあって、だけど普通に遊べるみたいな。

そのメッセージが選挙あるって書いてあるみたいなね。

デンマークのオーフスにあるアロス・オーフス美術館内にあるの卓球台すごく好きで。

Tomorrow is the question

妄想14 動物と一緒に街中を歩く

私の地元の市議会議員さんが、ホースセラピー牧場をつくりたいというキャンペーンで実際に駅前に馬連れてたのを見たのは衝撃だった。
じゃあ環境問題を訴えるために、例えば街中にオラウータンとか連れて行って、その子に申し訳ないけど、絶滅危惧種なんですよって伝えるとか。みんな興味持ってくれると思わない?
確かに!

妄想15 LINEスタンプ

あと、やりたいのが企業とのコラボで無料LINEスタンプをつくりたい。

「異議あり!」「賛成!」とか「了解!」みたいな使えるスタンプでおしゃれで良い感じなんだけど、一つだけ「知ってた?7/21選挙だよ。」「どやる」っていうスタンプがあったりして、なんか選挙あることみんなが勝手に知っていくっていう。

妄想16 カフェのコースターに書いてある

この間話してたんだけど、カフェに、私たちがいまNo Youth No Japanで作ってる投票の仕方とか置くみたいな。結構可愛いと思うんだよね。

持って帰っても良いし、その場でさらっと見てくれるだけでも。
コースター良くない?カフェのコースターが選挙前だけ、そのキャッチコピーになったり。

ミッケラー(デンマークのおしゃれなビールブランドのバー)のコースターが可愛いの。

バーでビールを買うともらえます。もちろん持って帰りました。

コースターめっちゃ良いな。

おしゃれな多店舗展開とのカフェともコラボしたい!!それこそスタバとか。そしたら絶対いいと思う、身近に入ってくる。
良いと思う!

妄想17 投票に行く宣言で割引クーポンゲット

あとは、カフェとかレストランとかでも違くても良いんだけど、QRコード読み込んで50円引きクーポンダウンロードできるようにする。そのサイトが選挙のお知らせとか解説のサイトなのね、読みやすくて可愛いやつね。で、「投票に行きます!」って宣言するボタンがあって、それを押すとクーポンがダウンロードできるという。

投票に本当に行くかは善意に基づく仕組みだけど、宣言して割引になったら行くしかないかなと思う人もいるかなと思う。
メッセージに押すと「ありがとう!」って出るみたいなね。
「あなたの一票が未来を創る一票になります。あなたが生きたい社会を選んでください。」ってメッセージ出るみたいな。重いか(笑)
わー、やりたい!!


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NO YOUTH NO JAPAN 参院選2019の活動を始めて1週間。

北欧がたりのメンバーで、デンマークで学んだことを実践にうつす機会を持てていることをすごく嬉しく思います。

手前味噌なんですが、うちのメンバーすごく優秀なんです。

でも、優秀だからといって、多くのU30世代を巻き込めるかは別問題。

やっぱりもともと強い関心がある人にはリーチしやすいけど、そうでない人に伝えるのは難しいと壁を感じていました。



今回インタビューをしてみて、「そっか!人に何かを伝えるには、面白さとか気軽さとかが絶対に必要なんだ!」と分かっていたけど意識しきれていなかったことに気付きました。

ということで投票日まで残り3日、まずはこのオンラインの活動を頑張るとともに、次の選挙あたりでは今回の妄想を実行できたら良いなと企んでます!

一緒にやりたい地方自治体・企業・地域の人たちはいませんかー?(笑)



インタビュー記事はこちら